院長のひとりごと

花粉症

(1)一般の医学では
花粉症になりやすい人の場合、花粉が体内に入ると、体が花粉を「侵入者=敵」とみなしてしまい、花粉に対するIgE抗体という、いわばガードマンをつくり出します。そして一度このIgE抗体ができてしまうと、それ以降は体内に入って来る花粉(抗原)に対して「出て行け!」と攻撃を仕掛けます。この攻防が繰り広げられる場所は肥満細胞(マスト細胞)というところです。

すると、その肥満細胞はその騒動に怒ってしまい、化学伝達物質を撒き散らしてしまいます。この化学伝達物質で有名なのがヒスタミンやロイコトリエンと呼ばれるもので、これが周囲の組織を刺激してくしゃみ、鼻水、鼻詰まりや目の痒みなどの花粉症の症状を引き起こすのです。

このIgE抗体は誰にでも血液中に存在しますが、花粉症の人のIgE抗体値は、そうでない人の数百倍になります。よって、IgE抗体値の診断が花粉症の診断のひとつの基準となっています。

IgE抗体と肥満細胞の関係をもう少し詳しく説明すると、IgE抗体は次の花粉の襲来に備えて肥満細胞のレセプターに「カチッ」とはまり込みます。このレセプター(くぼみ)の数は個人によって決まっていて、それがなくなって目いっぱいになるまで花粉症の症状は出てきません。

IgE抗体で目いっぱいになった肥満細胞のIgE抗体に花粉が付着すると、例のヒスタミンやロイコトリエンが撒き散らされるわけです。

これはコップと水の関係によく例えられています。つまり、水(=IgE抗体)がコップ(=肥満細胞)に収まっている間は花粉症の症状は出ませんが、ひとたびコップから溢れ出すと、花粉症の症状が出るというわけです。そしてコップの大きさ(=レセプターの数)は個人差があり、ずっと水がコップから溢れ出ない人もいるわけです。

(2)均整術、鍼灸など東洋医学では
西洋医学では花粉を悪者にし、原因はすべて外からのものと決めてかかりますが、実は花粉症も他の症状同様原因は自己の体にあるのです。運動不足、睡眠不足、それに不自然な食事などの蓄積で体温が下がり、粘膜が弱っていしまうとアレルギー症状が出やすくなります。

発酵食品や根菜類の煮物を食べるようにし、均整術で体の軸となる脊柱と骨盤を整え、腹部のツボを施術し内臓の代謝を上げていきます。

この食事と施術の両者が巧くかみ合うと、薬なしで花粉症を克服できるのです。大食いは厳禁です。
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